東方M-1ぐらんぷり仮想審査員の戯れ言

東方M-1ぐらんぷりの仮想審査員として、幻想郷のお笑い発展のため、愛のある審査を心がけています。 東方M-1ぐらんぷり 東方 漫才 M-1 レビュー 感想

第13回東方M-1ぐらんぷり 仮想審査員

※ネタバレを含みます。未視聴の方はご注意下さい。




今回から採点基準を変更した。基本点50点プラス各項目10点ずつという割り振りは同じ。
前回までネタ台本にウェイトが置かれすぎていたので、今回からフィーリングも重視、雰囲気や単純な好き嫌いを採点に組み入れるようにした。

キャラクター:キャラの魅力、キャラ同士の相性、またネタとキャラの整合性など
台本:ネタ台本があると想定して、構成や構造など
センス:発想力、新しい着眼点など
可能性:別のネタへの期待
印象:言語化しづらい雰囲気、感覚的な評価など





一組目: 矢ればできるノ


超絶スロースタートのコンビで開始時はひやひやした。のど自慢の合いの手練習に入ってからが一気に調子が上がった印象。
ここまで前後半で差ができるなら、いきなりのど自慢の練習をはじめて意表を突く方がウケるんじゃないか。
特にこのコンビ、緻密な言葉の応酬は不得手に感じる。ネムノのキャラクターを武器に、ノリと勢いをはじめから押し出すようなネタ作りの方が映えると思う。

キャラクター:7
ネムノ、成美とも、幻想BBSに通じる引きこもり感がある。
ネムノの個人主義な自由さと、成美の一歩引いて相手と合わせようとするも上手くいかない感じのバランスが良い。
おそるおそる手を叩く成美の仕草がかわいい。

台本:7
ネムノの問題提起。相方(成美)に売れて欲しい→成美の人付き合いが下手だから練習しよう→のど自慢を盛り上げる練習
流れの強引さは楽しい。しかし、歌ネタのまま終了するため、最初の「相方に売れて欲しい」はどこいった? と感じる。
「どの口が言うの」というフレーズは後半で「お前に言われたくねぇわ」に変更しない方が好き。
曲名に2回「城下町」入れて笑いにしている。このルールで外しを入れるなら4回目からじゃないかな? 3回目で外すのは早いと感じた。3回目は「城下町」要素がないのに曲名に「城下町」が入っているというボケぐらいにとどめて、4回目に外しを入れた方が構造を生かせると思う。「HARAKIRI」自体の破壊力がある分余計にもったいない

センス:7
合いの手を強制させるネタ運びが楽しい
「殿殿」「姫姫」など、デタラメで楽しいボケ

可能性:7
彼女らの他のネタが見たいかどうか。とりあえず7

印象:7
トップバッターで盛り上げてくれた彼女達に感謝。後半の勢いがドアタマで一発だけでもあればかなり変わった。名前を間違うという掴みはちょっと弱すぎた


キャラクター:7
台本:7
センス:7
可能性:7
印象:7

85点





二組目: パーフェクトフェアリー


チルノの「学がない」というフリが、終盤の一人芝居で炸裂するという結構ちゃんと練られたネタではある。ただこの構造のために序盤「炎上が怖い」というチルノが賢く見えてしまっているのが惜しいところ。漫才師なのでアホなことやっているように見えて実は計算してる、というのは当然だけど、わかんないように見せて欲しいもの
妖精同士のコンビ、二人の会話が終止平行線になるのではないかと心配したが杞憂に終わった。大ちゃんの面倒見の良さは惚れる

キャラクター:6
終盤、チルノのシュールに見える自由なボケが彼女の真骨頂だとすれば、このネタ選択はハイリスクだったと思う
このネタは「実は賢いキャラがデタラメなボケをやってる」ように見える。逆に「デタラメなボケをやっているキャラが実は賢い」と相方があえて暴露してしまって、ボケ側が焦る方が面白い

台本:7
「あたいですか?」が素晴らしい。4回目あたりで客がくすくすし始め5回目で明確に笑いに変わる。大ちゃんはもうちょっと我慢してからつっこんでもよかったかも
「丑三つ時」のボケは「学がない」フリを示す重要なつかみだが、ウケが弱かったの残念
「炎上」をオチにするなら、つかみを「炎上」関連にした方がよかったかも

センス:7
コメンテーターをやりたいというネタは古典的ながら、チルノらしいボケが満載で楽しい

可能性:8
もう一本ネタが見たいという点では一組目を上回る

印象:8
「あたいですか?」はあれだけウケたんだから、オチでもっかい使えばいいものを! もったいない!
ラストで「あたいですか?」が来れば、プラス2~3点変わる


キャラクター:6
台本:7
センス:7
可能性:8
印象:8

86点





三組目: 依神シスターズ


ああ言えばこう言う押収をとにかく突き詰めた「究極の二択」ゲーム。二択の種類を広げる横の展開ではなく、二択の条件を足していく縦の展開を軸にしたところが、斬新で面白い。
なにより紫苑と女苑のやりとりが台本っぽく見えないというのがスゴイ。真面目にふざけ合ってる二人を見て、第三者が笑える。漫才の理想型だと思う。

キャラクター:9
「モノとかお金には釣られません!」で会場から笑いが起きるのは女苑だからこそ。ネタ選択とキャラクターが絶妙にマッチしている

台本:9
「ニット帽」というどうでも良い条件から、「助けてくれたら1000万円」、「信長の土下座」、……条件のステージが綺麗に上がっていて鮮やか。おっさんageから恋人sageに移行するのも楽しい。恋人の浮気相手が門番というチョイスも見事
オチが読めても楽しめるタイプの非常に優秀なフォーマットを完成させたと思う

センス:9
展開を縦に伸ばしていく斬新さに加え、ロールスロイスの車、信長の登場など、エッジの効いたボケが連発。見事

可能性:8
堅実に一本見たい

印象:9
天子様が絶対にウケるから言えといわれたらしい掴みが異常にウケた
これほどまでに完成しているネタなので、掴みで冒険する必要はなかったような気もする


キャラクター:9
台本:9
センス:9
可能性:8
印象:9

94点





四組目: 後戸パフォーマー


弔辞の練習を本人の前でやるというナンセンス漫才。不謹慎ネタは破壊力が高い分リスキーであるが、里乃の不気味な雰囲気作りで、うまく気持ちの悪い笑いに結びついている。
序盤、相方の死について熱を帯びて語るという気味の悪い空気がたまらない。「こいつイカれてんな……」という人を選ぶ笑いだが、私は好きです。
それだけに、中盤終盤イカレ具合が失速していったのは惜しい。「想像して。その間、私、踊ってるから」は最強

キャラクター:9
里乃と舞のやりとりの噛み合い方が抜群に思える。だからこそ相方の弔辞を読みたいという狂った設定のネタでも腑に落ちる。

台本:6
冒頭の掴みから弔辞のくだりにいく流れはスムーズ。「2度相方に先立たれた」「前の舞はボクって言わない」などパンチのあるボケが効いている
「いつ死んでも良いように」「弔辞について考えてる」「ずっと考えている」「それしか考えてない」「繰り返し考えている」「丸暗記している」掘り下げて笑いを増強するのが上手い
しかしながら、「弔辞を丸暗記している」までのくだりがその場限りの笑いで終わっているのがもったいない。「丸暗記」で笑わされた以上、客はそのワードにとっかかりを覚えている。よって、コントに入って一発目に「丸暗記しすぎてソフトークの倍速再生みたいな無感情な弔辞になってる」というボケで昇華するか、オチで「実はいままでのやりとりがすべて想定通り」というボケで昇華するかすべきだったのではないか
「死んでんのかい」「いや死んでるよ」は、三組目と対照的に悪い意味でオチが読める上、「丸暗記」のくだりと齟齬が起きている

センス:8
コントに入って一発目「死人が立ってることへの指摘」は斬新。二人の間に流れる微妙な空気も最高。ただ、メタ笑いは一回が限度だと思う。天丼効果は得難い
突如踊りを組み込むのは非常に楽しい。しかし、ぶっ飛んだボケを入れるなら、やはり序盤の「丸暗記」のフリは解消してからにしないと違和感がある

可能性:6
他のネタも気になるところではあるが、このネタの完成形が見たい

印象:8
大舞台においてこのネタを選択した度量がすごい
大好きすぎるがゆえに、余計に粗が目に付いてしまったのかもしれない


キャラクター:9
台本:6
センス:8
可能性:6
印象:8

87点






五組目: Oki☆sha☆


ロリコンを否定する相方に、無理矢理淫乱行為の謝罪会見の練習をさせるという、最高におもしろい設定のネタ。この時点で印象点が振り切れているので、あとはミスがないことを祈るのみだった。

キャラクター:9
男女コンビだからこそできるネタ。ベストカップル賞

台本:9
ネタそのものの完成度は依神シスターズの方が高いと感じたが、ボケの隠岐奈のいじり方の上手さとふて腐れた易者の態度が絶妙に噛み合って良い味を出している
「やったことはしょうがないんだからね!」「やったのかなぁ……?」からの展開は白眉

センス:9
まさかの女子高生との淫乱謝罪会見ネタ選択。2018年の締めにふさわしい。これができるから東方M-1はすばらしい

可能性:9
悔しいがもう一本見たいと思わざるを得ない

印象:10
「おっさんが未成年者に手を出すことが流行っている」という言い回しの妙。隠岐奈のワードチョイスはかなり高度
掴みの勢いを中盤維持しただけでなく、終盤綺麗に爆発させた。調子漕いだ易者の口調が笑える。「何故ですか、って聞いてごらん?」って言って自分で吹き出すのがたまらん。文句なし


キャラクター:9
台本:9
センス:9
可能性:9
印象:10

96点






最終決戦一組目: 依神シスターズ


紫苑のニヤニヤ笑い「職質ジョーク」がどんどんエスカレートしていく漫才コント。
コント単体で見るとかなり上手い構成。しかしながら、コント入り前の押し問答に勢いがある分、コントに入った途端失速したように見えるのが難点。コントに入って最初のボケがシュール系なので余計に失速が際立ってしまったように感じた

キャラクター:9
キャラを生かした掴みと導入部。「誰が誰に言ってるの」は最高に面白い

台本:7
職質ジョークをどんどん過激化していく構成は見事。「はちみつレモンのにおい」というかなり弱いボケから始めていることが良い味を出している。発砲許可の天丼部分がピーク
「殺人事件がありましてね」は最初のボケを済ませた直後「実は~」とすぐ言った方が良い。この情報は後出しされると「作り物感」が際立ち過ぎる。早めに「いかにも人殺しそうな服装」とかボケを足せば、導入部の問答とも整合性がとれる。さらに、終盤ルーミアの服装と全然違うというボケがより説得力を持つ。

センス:9
「職質ジョーク」を言葉だけでなく顔で表現しているのが最高
このコントの配役、警官紫苑、被疑者女苑としているのが良い。身なりについてはもっといじってもウケた

可能性:8
この二人はもっとできる!

印象:7
オチの「職質ジョーク」で顔作らないのは失敗だろうと思う。最後の最後こそサイコパス感を出して、「まるでジョークに思えない」という状況をしっかり印象づける方が、これまで積み上げてきた「職質ジョーク」が綺麗に昇華される



キャラクター:9
台本:7
センス:9
可能性:8
印象:7

90点





最終決戦二組目: Oki☆sha☆


これはよくできた良いネタ。「いちゃいちゃデートをしたい」というありがち設定なのに、前振りでメタ視点を入れることで笑いやすい環境を作っている
隠岐奈の「そんなヤツが読書家のわけないじゃん」でほぼ優勝だと思ったけど、後半もう一度跳ねた。「あれ?」となる箇所が一度も無く安心して笑えた

キャラクター:10
一本目のネタ「ロリコン」が効いて倍笑える。隠岐奈の「気持ち悪い……」の顔が最高

台本:9
オーソドックスな作り。前振りが面白さを後押しする

センス:10
隠岐奈、易者ともワードセンスがえげつないと思う。笑えるワードを的確に選択してくる。隠岐奈の「そんなヤツが読書家のわけないじゃん」が出てくるタイミングがすごすぎる……
マンモスのくだり、単独公演ならこいつら絶対下ネタ入れるんだろうな、と思った。遊びすぎて20分超えるネタになりそう

可能性:9
ボケツッコミどちらもいけるコンビ。まだまだ底知れない

印象:10
「へらへらすんなよ気持ち悪い!」で鳥人間コンテストを思い出した
前振りの隠岐奈のツッコミの段階で上限値を超えた。崩れるところが想像できなかった



キャラクター:10
台本:9
センス:10
可能性:9
印象:10

98点










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・第1回
・第2回
・第3回
・第4回
・第5回
・第6回
・第7回
・第8回
・第9回
・第10回
・第11回
・第12回




M-1グランプリ2018 仮想審査

※ネタバレ及び主観・憶測・妄想を含みます。未視聴の方はご注意下さい。 



一組目: 見取り図

キャラクター:8
流れ:7
構成:7
笑い:7
世界観:8

87点

「しゃっくー」「勾玉ちゃうん?」ツッコミの言葉選びがステキだと思います
「お湯をかけること、デートって言う?」がピーク
ダーリン→おんどれ→社長、呼び方を徐々に変えるボケはそれぞれ回収が早い気がします。最初の「ダーリン」の時点ですでに「おかしすぎる」状態なのももったいないと思います。おかげでボケが並列的に見える
逆に、スダユリコは終盤まで引っ張りすぎかな……
「呼び方がおかしい」ボケはしばらく引っ張っても面白いけど、「架空の人物名」ボケは引っ張ったところで、観客の違和を増大させるだけで終盤の爆発が見込めない
筋振りと回収のタイミングは改善の余地があると思いました
好きな型の漫才です



二組目: スーパーマラドーナ

キャラクター:9
流れ:7
構成:8
笑い:8
世界観:9

91点

コント入った瞬間。「ピーン」「ガチャ」「早いな」ここのテンポ感がステキです
「それはボクに聞いてみないとわからないでしょ?」が一番好き
「良い人の振りして実は恐ろしい人」をツッコませる。サイコパス合戦の世界観はとても素晴らしいのですが、コント中ツッコミ側の行動原理がいまいち掴みづらかったのが惜しいです
いきなり電気コードで殺そうとする展開は「?」。ここは「良い人の振りして実は恐ろしい人」なりの合理性が欲しかった。「殺そうとする」がボケとして機能するなら唐突でもいいが、ツッコミが主導しているはずのストーリー展開なので、「『良い人の振りして実は恐ろしい人』がなぜ怖いのか?」をきちんと言語化して観客と共有する必要があったと思います
アゴにひっかかってるボケは好き



三組目: かまいたち

キャラクター:9
流れ:9
構成:8
笑い:9
世界観:9

94点

もしもタイムマシーンがあったらどうするか?
「ポイントカードを作る」vs「愛の告白をする」
ボケ側が「ポイントカードを作る」ことの優位性を示すために、理屈をこね正論のようにまくしたてる
終盤ツッコミ側の反論が負けそうになる展開がとても楽しい
とても良いネタなんですが、オチで唐突にマイケルジャクソンやるのは、締まりが悪いように感じてしまう



四組目:ジャルジャル 

キャラクター:7
流れ:8
構成:10
笑い:7
世界観:9

91点

国名わけっこゲーム
昨年のピンポンパンゲーム同様、しつこさで笑いを増大させていくタイプのネタ
後半の発展は非常にわかりやすく明快。見事な構成だと思います
しかし、個人的な意見を言うと、リズム変えちゃうと「しつこさの笑い」は逃げちゃう気がする……



五組目: ギャロップ

キャラクター:8
流れ:7
構成:7
笑い:6
世界観:7

85点

「4対4のコンパ。代わりにいって欲しい」という設定はありきたりには思えるが、堅い構成で安心して見られました
「お前がよく行こうと思ったな」は序盤からずっと見え続けているのがもったいないかも……
堅いだけに、観客側がツッコミを先回りして読めてしまうのが難点だと思います
見取り図の「勾玉」「お湯をかける」のような、ほんの少しでもひねった笑いが欲しかったです



六組目: ゆにばーす

キャラクター:8
流れ:6
構成:6
笑い:6
世界観:7

83点

「台本に『激し目にツッコむ』と書いてあるからツッコみました」というように見えてしまっているのが辛いです。ローランド・エメリッヒのパニック映画のような「コレはこういうモノ」感がある
ツッコミの場所が最初から決まっているということは、漫才中はバレないようにやっていただきたいもの
コントの入りはボケ側からはじまったのだから、コント中主導権はボケ側にあるべきです
「遠心力無視」のボケはかなり楽しいのに、「遠心力合わせろ」ってツッコミ側が指摘するのは、軸がぶれてるように感じちゃう。ボケ側が遠心力をツッコミ側に強要する、という方が自然な気がする。「遠心力合わせ」の部分はこれだけで一本ネタができそうなほど素晴らしい素材だと思います
「カップルに見られたくない」から始まったのに、オチで「ロケは無理」「MCすれば良い」は違和感



七組目: ミキ

キャラクター:8
流れ:7
構成:8
笑い:7
世界観:7

87点

「怒らんと聞いて欲しい」「そう言われると怒りたくなる」
ここ、いきなりツッコミ側が喧嘩腰なことに若干引いてしまった
ボケ側が、ツッコミ側をジャニーズJr.に入れようと説得する、構図が楽しい
「イケメンしか入れないんですか?」「そーです!」ここ好き
ただ、ジャニーズJr.ありきのネタなんだよなぁ……というもやもやがずっとあった
しかし、オチ前、実は兄ちゃんの小さい頃の夢がスマップという種明かし。ここで構成点を上げました



八組目: トム・ブラウン

キャラクター:9
流れ:5
構成:5
笑い:6
世界観:9

84点

ケンタッキーを骨ごと飲み込む人が、サザエさんの中島君を5人合体させて、最強のナカジマックスを作ろうとする
ごり押しで楽しいし好きだけど、M-1ネタじゃないと思う



九組目: 霜降り明星

キャラクター:10
流れ:9
構成:8
笑い:9
世界観:10

96点

ボケの演技力とツッコミの説明力の勝利
「静止画ベースのたとえ」で心掴まれると、後はつるべ打ちのように笑いが連続するので飽きない
リアス式海岸の着眼点がステキ
コント仕掛けの舞台を敷いておいて、
異様なボケ→強烈な説明ツッコミ
このシステムがすごい



十組目: 和牛

キャラクター:10
流れ:7
構成:9
笑い:8
世界観:9

93点

ゾンビに感染したら殺してくれる?
ファンタジー設定を漫才に組み入れようとすると、リアリティラインの設定が難しくて難解になったり稚拙になったりするリスクがあるなか、見事にネタを完成させている
何を以て感染とするか、ここをしっかり言語化して観客と共有することで、終盤のたたみかけが利いてくる仕掛け



最終決戦一組目: ジャルジャル

キャラクター:8
流れ:9
構成:9
笑い:9
世界観:9

94点

去年の予選から何度も見た決めポーズネタ。自己主張合戦が楽しい。しつこい系のネタではあるが、中盤以降の展開で変化を加えてダレないように工夫している。「正気か!」を入れるタイミングがベスト
「膝の軟骨縮めてるだけ」がずっと好き



最終決戦二組目: 和牛

キャラクター:9
流れ:8
構成:10
笑い:8
世界観:9

94点

完成度がむちゃくちゃ高いネタ。これ以上錬磨するのは困難なレベルまできていると思います
無言を笑いに昇華させたオチの展開は感嘆するしかない
「防災訓練は防災訓練が今日ありますって教えてくれるわ」



最終決戦三組目: 霜降り明星

キャラクター:10
流れ:9
構成:7
笑い:9
世界観:8

93点

笑いの幕の内弁当。疾走感がすごい
ツッコミでどっかんどっかんウケるのが気持ち良い
「ポエム!」三文字の破壊力がバルス級



※追記
霜降り明星は、楽しくずっと見ていられる漫才。底が知れず、可能性が見えるという点では、2002年の笑い飯のパン工場を彷彿とさせる。それゆえ、2019年M-1で優勝するところが見たかったのが本音
ネタの完成度なら和牛がピカイチだったと思います









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東方M-1ぐらんぷりEX 博麗神社漫才夏祭り! 感想

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OP

酔いどれ巫女ッchu!☆の漫才で言っていたアレ
すっごいぐにょぐにょ動くw 司会の躍動感がすごい!
「~ですね」って文節を区切るたびに首をかしげるの、可愛らしいんだけれど、ちょっと怖いw
「参加賞がかき氷」「お賽銭入れて帰ってください」「おみくじ、お守り、販売しています」
オープニングトークで霊夢節が炸裂しているのが楽しい!
「かき氷」という音で笑ったのは生まれてはじめてかもしれません。


てゐレーセン

第4位!? って紹介で一瞬びっくり。でもそうか、この世界の軸はCD版でしたね。第10回東方M-1にて、輝夜が審査員やったときの紹介でも「第2回M-1ぐらんぷり準優勝」って言ってましたし。
ネタはがっつり第2回R。気になるネタだったので見られて嬉しいです。
てゐの声がふんわり、こういうのもアリか。
てゐがなんかもってくる→「捨ててこい」のエスカレーションはやっぱおもろい。
いくらでも見ていられるネタなので、もの凄くまとまりの良いオチの後で、「もっと見たかったなぁ」という口惜しさが残る。それがてゐの狙いか


八雲橙

声一緒なのが、ものすごく嬉しいです。
第2回や第6回を聞き込んだ勢には、若干月日の流れは感じられるかも。しかし、それもまた趣深いことであります。自分も歳を取ったと感じる。
藍様のツッコミって、ときどき第1回ウィッチドールのアリスに聞こえるというあるある。
寺子屋ネタ、好きだったので別バージョンありがたい!
かわいい橙がしれっと毒を吐くのもおもろいが、今回のようにダーク感マックスなのも良い。
「なんとかならない、その声?」藍がいつツッコむのか待っていた!
「石をぶつけたよ」wwww
橙の「~したよ」って語尾に中毒性がある。
「いや、さっきまで吸ってたよー!」
やはり、従者コンビはご主人をいじってなんぼだと思います! 最高でした!


ジェラシースター

やっぱりここはアシカショーでくるか!
このネタ、パルが勇儀に無茶振りをしかけていじり倒してくれるので、面白さが最初から保証されている。
「アシカやれアシカぁ!」のパルの動きwww
「バミりとか滑り止めがいっぱいはってある」って、袖(スタッフ関係者)しか笑わないでしょw こういう台詞って、勇儀の場数からくるもんなんだと思って見るとそれもまた面白い。
第7回のときは、パルスィが結構ガチで切れてるように聞こえるところがあって、勇儀がうんざりしながらやらされる、それが不条理な面白さを生んでいたんだけれども、
今回のパルスィは楽しんでやっている印象、勇儀ものっかってるので、微笑ましい。笑いの種類がベテラン風になったというか、円熟した夫婦感が出てきたというか……。こういうのも、祭り感があっていいですね。

ボールをキャッチ!
しゅたっ!
「モテたいのか!」この流れ、大好き。


オータムリーブス

オータムリーブス!? 失礼ながら、出てきた瞬間目を疑ってしまったw まさかもう一度この子等のネタが見られるとは思ってなかったもんで^^;
第8回のネタを文字起こししたときに感じた弱点「コント入りがだれる」「テンポが悪い」「オチが雑」→このたび、全部改善して帰ってきた!!
相槌を減らして無駄をばっさりカット、尋常じゃないぐらいテンポアップしててびっくり!
コント入りからの高速チャーハン作りで速攻笑わされた。
冬より夏の方が調子いいじゃん、この子等。
「明太子の素材を引き出したいからさぁ」の穣子の動き、好き。
作ってるの、どう見てもチャーハンなのに、ずっとピラフって言ってるのはツッコまないのねw
鉄鍋で穣子と静葉がご飯を交互にあおるとき、静葉が無言なの最高! 第8回の説明台詞カットしたおかげでシュール感が増してる! ここだけで一本コント作れそうですね。
ワンポイントアドバイスを三回やって「料理番組ってめんどくさい」「じゃあするなよ」のオチ、お見事!
最後、穣子のポーズが可愛すぎる!


ミステリーパラソル

たしか第9回のオーディオコメンタリーで、この子等の話題があがっていたので、復活嬉しい!
この二人にはラジオやって欲しい。単独ライブは、どうだろう^^; 意外とコアなファンが付きそうですけれどもね。
第7回でやったときもしかり、どう見ても大会向きではないネタなんだけども、何度も見たくなる中毒性がある。今回、第7回以上に好きなポイントが多かった。
ぬえ、最初の長台詞いきなり緊張して噛みかけたのねw心の声で噛んじゃダメ、かわいい。
「こないだね!」
小傘がぬえにツッコまれてぴくっと肩を震わせる仕草とか、人差し指をアゴにあてる仕草とか、ぱくぱくする仕草、ごっさかわいい。
このコンビ、ぬるぬる動くおかげで可愛らしさがパワーアップしている気がする。
怪談話のなかで少女と婆が言い合いし始めるのむちゃくちゃおもろい。「おまえだよーー!」の言い方で「5歳だよーー!」でひっぱたかれる幽霊w
一人芝居してる最中の小傘の表情が、ぬえと対称的で地味にツボ。


命蓮船

ムラサがボケのネタもってきてくれたの、嬉しいことこの上ない!
このコンビは、ムラサの調子漕いだようなボケ、聖のおっとりツッコミがベストマッチだと思うのです!
ポンデリングのネタがおもろいのは安定。あまりにも浸透しすぎたから、入りはさくっとやるようにしたのかしら。
ポンデリングの導入部分、気持ちの悪い間を作ってからの、ムラサ「……ポンデリングにしようかな?」つぶやきが死ぬほど好きだったので、ちょっと残念。
大喜利で雲山をいじくりまわすくだりはすごく楽しかったです!


スピンカッパー

杜秋乃さんあああああああああああああああああああああ
また杜秋乃さんのにとり声聞けたの、嬉しくてたまらない。
無理はしないでいただきたいものの、ファンとしてはあややや神奈子様の復活も期待してしまう。

スピンカッパーと言えばこのネタ!
このネタ、単独ライブの地方公演版とか見てみたいです^p^ 事務所の若手芸人がスタッフ兼任してて記録用に録っててくれそうなんですけどね。
追加されたボケがホントおもろい。
カラーボール食べるボケ、頭おかしすぎてヤヴァイ!
にとりが終止ふて腐れた声なのが良い。ずっときゅうり食ってんの?w
フタを「これ、ちくわ部か?」って聞くところの雛の動きが細やかでシュールw ここのやり取りは第5回の方が好きだったかな。「なによこれ、ちくわ部?」「それフタでしょう」「わかってるわよ!」このテンポ感。会話が自然になった分、ややテンポダウン。代わりに「無色透明」イン。
「無色透明」で、しっかり観客に想像させる時間を作っているの、事故なのか技術なのか。スケルトンの店長想像して笑う。ここのくだりって、地方公演とかだとぐだぐだ伸ばして引っ張りそうw 無色透明の具体的な説明とかもっと足したりして。放送されてない公演なら下ネタにも変換できますし。
しばらくにとりと雛の間に「無色透明」の笑いが尾を引いてるの、つられて笑ってしまいます。
もはや「無色透明」が「ちくわ部」を食ってしまっている気がするw
こうなってくるとオチは店長関連でもよかったかも。しかし、にとりのちくわ部で大満足!


ED

あっという間のエンディング! 楽しかった! ネタぶっ通しでサクサク進行、こういうの好き!

オータムリーブス、
秋の大会なら神界のM-1、二回戦まではいけるんじゃないかな。そのぐらい今回のネタは良かった。夏でこれなら秋は……

正邪きたああああああああああああ!
コレは次回の登場期待!

藍「がんばったわね、橙も」
橙「はいっ」
ここの橙の返事、ものすっごい耳馴染み。安心感を抱いた。


総括

懐かしいネタをこういう形で振り返るのって、すごくテレビ的。創作の世界で行うのは斬新な試みなんですよね。実際に東方の漫才師が「いる」「変化している」「成長している」という実感が湧くのは非常に楽しい。手放しで応援したい反面、かなりマニア向けなんじゃないかな?という不安もある。同じネタをいろんな角度で見るのがそもそも好きだというコアなお笑いファンにとっては、涎が出るほど楽しめる作品なんですが、圧倒的に多い「コントと漫才の違いがわからない層」にとっては果たしてどうか(実は「お笑い好き」と自称する人でも、コントと漫才の違いわからない人が少なくないという驚愕の事実)。「同じネタの版違い」を「楽しむ」ということができるのか。
昔、涼宮ハルヒの『エンドレスエイト』が「同じ話じゃん!」って多くの人に切り捨てられたことが軽くトラウマなんですよね……。彼らにとっては「演出の違い」は「楽しむ」要素ではなかったということ。そして彼らの感覚が多数派であるということ。
他の東方M-1ファンの方々がどういう感想を抱くのか気になるところであります。







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