※当記事は、『東方M-1ぐらんぷり』の二次創作(『東方Project』『M-1グランプリ』の三次創作)作品です。
穣子「せーの、ぶどうをひとつぶどう? オータムリーブスです!」
静葉「やったことないですよ!? お客さんも私もびっくりしてる。よろしくお願いしますね」
穣子「どう、静葉? 最近食欲の秋やってる?」
静葉「食欲の秋やるってどういうことですか? 大食らいみたいに言わないで」
穣子「ちょっと食べかすが付いてる」
静葉「え!? やだ、どこ!?」
穣子「頭の上にカニが」
静葉「もーみーじー! 髪飾りを食べかす言うな! 仮に食べかすだとしてもどうやったら左側頭部に付くのよ」
穣子「だって静葉、食事の時いつも後頭部がぱかっと割れて口ができるでしょ?」
静葉「それエイリアンじゃないの! なにと間違えてるの! 私普通に口ひとつしかないですから」
穣子「え、口ひとつじゃ不便じゃない?」
静葉「その疑問は口ふたつ以上ある人が抱くやつですよ。穣子も口はひとつでしょうが」
穣子「え、私の口はふたつですよ?」
静葉「やったことないですよ!? お客さんも私もびっくりしてる。よろしくお願いしますね」
穣子「どう、静葉? 最近食欲の秋やってる?」
静葉「食欲の秋やるってどういうことですか? 大食らいみたいに言わないで」
穣子「ちょっと食べかすが付いてる」
静葉「え!? やだ、どこ!?」
穣子「頭の上にカニが」
静葉「もーみーじー! 髪飾りを食べかす言うな! 仮に食べかすだとしてもどうやったら左側頭部に付くのよ」
穣子「だって静葉、食事の時いつも後頭部がぱかっと割れて口ができるでしょ?」
静葉「それエイリアンじゃないの! なにと間違えてるの! 私普通に口ひとつしかないですから」
穣子「え、口ひとつじゃ不便じゃない?」
静葉「その疑問は口ふたつ以上ある人が抱くやつですよ。穣子も口はひとつでしょうが」
穣子「え、私の口はふたつですよ?」
静葉「顔とどこにあるのよ」
穣子「下の口」
静葉「やめなさい!」
穣子「そっちの口は摂取できるモノが限られてますけどね」
静葉「だからやめろと! 何歳向けの漫才やるつもりですか。下の口の話は禁止!」
穣子「じゃあ、上の口の話に搾りましょうか」
静葉「搾っていきましょう。漫才も体型も」
穣子「……」
静葉「なんですか」
穣子「静葉、体重気にしてる? やっぱり食欲の秋やってんじゃない?」
静葉「やってませんよ! 変なところ拾うな! 上手いこと言おうとしてすべっただけです!」
穣子「自覚あるんだ」
静葉「いいから続けなさい!」
穣子「この季節、上の口で食べるものと言えば――」
静葉「上のっていうのいらない! 口だけで十分!」
穣子「この季節、やっぱり焼き芋が美味しいですよね」
静葉「まあまあ、そうですね」
穣子「実は私、副業で焼き芋屋やってましてね」
静葉「残念な神様ですね」
穣子「みなさん、焼き芋が美味しいんですよ」
静葉「はいはい」
穣子「今の時期、焼き芋を食べるしかないですよね」
静葉「ええ、まあ」
穣子「私、焼き芋屋もやってるんですよ」
静葉「ちょちょ、待って。穣子」
穣子「はい?」
静葉「へたくそか! 漫才通して焼き芋セールスするにしても、同じような台詞繰り返してどうするの!」
穣子「高度なステマ」
静葉「そういうのステマと言わない! 露骨に売りたい欲求が丸見えじゃないの」
穣子「最近、売り上げがさっぱり伸びなくて困ってるのよね」
静葉「焼き芋の季節なのに?」
穣子「そう。スカーレット姉妹がやってる有料献血よりも売れてない」
静葉「有料献血!? あの人たち、そんな商売やってんの!? 血を採った上にお金まで取るなんて、奴ら鬼か」
穣子「吸血鬼ですからね。なんかそういう性癖の常連がいるみたい。幼女に金出して吸わせたいっていう」
静葉「どっちも500歳オーバー!」
穣子「そんな商売は上手くいってるのに、うちの焼き芋が売れないのは納得いかない!」
静葉「焼き芋の季節に焼き芋が売れないってことは、穣子に問題があるんじゃない?」
穣子「私に?」
静葉「そうそう。接客とかちゃんとしてますか?」
穣子「してますよ! 私生まれてこのかた、接客のことしか考えたことない!」
静葉「接客のことしかって、逆に不安になる表現ですね。だったらいつもやってる接客、いまここでやってみてくださいよ。大丈夫かどうかチェックしてあげるから」
穣子「そりゃありがてぇ、恩に着るべ」
静葉「いきなり芋臭くならないで。いつも通りでお願いしますね」
穣子「コンコンコン! すみませーん! NHKの集金に来ましたー! レティさーん? いるのわかってるんですよ? レティさーん?」
静葉「待ちなさい!」
穣子「え。まだ入りですよ?」
静葉「そのジェスチャーはなに?」
穣子「ドアをたたいてる」
静葉「手に持ってるのは?」
穣子「焼き芋」
静葉「NHKの集金ってなに?」
穣子「そう言った方がお客さん出てきてくれると思って」
静葉「レティさん?」
穣子「冬の忘れ物」
静葉「あなた、いつも、焼き芋を訪問販売してるの!?」
穣子「そうですよ」
静葉「それ地方新聞の売り方。穣子、焼き芋屋さんって知ってる? 普通は人通りの多い道端に店舗構えたり、屋台で売り歩いたりするもんですよ。焼き芋持って一軒一軒回るのは効率悪すぎ」
穣子「ああ、なるほどね」
静葉「しかも『NHKの集金』って嘘、今の時代、逆効果ですよ。仮に出てきてくれても、録画されて動画アップロードされて、『ぶっ壊す』ネタにされますよ」
穣子「ぶっ壊すの?」
静葉「拾うな! 続けて続けて」
穣子「レティさん、こないだドンキで格安液晶テレビ買ったでしょう? 調べはついてるんで――」
静葉「集金の続きじゃない! 焼き芋売りの続きをやりなさいって言ってるんですよ。レティがドンキ行ってたとか、バラしてやるな」
穣子「ちょっとどうすればいいかわかんないんですよね」
静葉「焼き芋屋さん知らない? 『い~しや~きいも~♪』って売り歩くスタイル」
穣子「ああ! 見たことある! あれが焼き芋屋だったんですね」
静葉「焼き芋屋以外の何だと思ってたんですか。石焼き芋ってハッキリ言ってますよ」
穣子「おっけー、それでは気を取り直して……んっ、んっ、かっ、かっ、ま~ま~♪」
静葉「そんな喉ならして発声練習するようなものでもないと思いますが……」
穣子「まーまーまー♪」
静葉「……」
穣子「まーまーまー!!」
静葉「さっさとやりなさい!」
穣子「た~けや~、さお~だけ~♪」
静葉「待てコラ!」
穣子「なに、いきなり止めて。口悪いし」
静葉「いきなり変わってるからよ! それさおだけ屋! たしかに騒音仲間だけど」
穣子「騒音仲間って」
静葉「焼き芋屋さんでお願いします」
穣子「た~まや~、たま~だけ~♪」
静葉「たけやに引っ張られすぎ! なに!? たまや!? 花火か爆弾でも売ってるのか!? 捕まるよ! 焼き芋屋! 石焼き芋! ちゃんと思い出して!」
穣子「い~しや~、いし~だけ~♪」
静葉「墓石売りか!? 石しか売ってないのか!? でも、近づいてきてるよ」
穣子「い~しや~、焼く~だけ~♪」
静葉「惜しい! 惜しいけど、芋が足りない! 石焼いただけはただのプレート!」
穣子「い~もや~、いし~やき~♪」
静葉「そうそれ、やっと石焼き芋にたどり着きましたね。……じゃないですよ!? さおだけ屋のメロディに石焼き芋をのっける練習じゃないんですよ!!」
穣子「ごめん静葉、どんなだっけ焼き芋の歌」
静葉「石焼き芋のメロディ忘れる人初めて見ましたよ!」
穣子「ちょっと歌ってみて」
静葉「い~しや~きいも~♪」
穣子「ああ、そっちじゃなくて。童謡の方」
静葉「やっきいもやっきいもおなかがグー♪ ……って、なんでこのタイミングでグーチーパー!?」
穣子「ちょっとど忘れしちゃって」
静葉「いま必要ないでしょ! 穣子! 焼き芋売りの練習! 接客見てあげるって言ってるのに、全然接客までいかない!! ほかほかあちちのち、やってる場合じゃないよ!」
穣子「ほかほかって繰り返すんじゃなかったっけ?」
静葉「グーチーパーはいいから!! 石焼き芋!! ちゃんと売りに来なさい!」
穣子「い~しや~きいも~♪」
静葉「すみませーん。焼き芋ふたつください」
穣子「え!? ふたつでいいんですか」
静葉「ふたつでいいですよ。ひとりで食べますからね」
穣子「さっきのお客さんはひとりで20買っていきましたよ」
静葉「にじゅう!? どんな大食らいよ!?」
穣子「チルノ」
静葉「溶けるわ!」
穣子「冥界の亡霊」
静葉「50個でも足りないわ!」
穣子「博麗の巫女」
静葉「1個も買えないでしょ!」
穣子「1個も買えないの!?」
静葉「穣子、バレバレの嘘で購買意欲を駆り立てようとするのはやめましょうよ。1人分の相場はひとつかふたつですよ。焼き芋ふたつ、お願いしますね」
穣子「へい、お待ち!」
静葉「大将か!」
穣子「ご注文のぶどう二粒!」
静葉「焼き芋は!? なんでよ!? ぶどう!? 芋は!?」
穣子「え、焼き芋ってぶどうでしょ?」
静葉「あんた焼き芋知らないのか! いい加減にして!」
穣子「下の口」
静葉「やめなさい!」
穣子「そっちの口は摂取できるモノが限られてますけどね」
静葉「だからやめろと! 何歳向けの漫才やるつもりですか。下の口の話は禁止!」
穣子「じゃあ、上の口の話に搾りましょうか」
静葉「搾っていきましょう。漫才も体型も」
穣子「……」
静葉「なんですか」
穣子「静葉、体重気にしてる? やっぱり食欲の秋やってんじゃない?」
静葉「やってませんよ! 変なところ拾うな! 上手いこと言おうとしてすべっただけです!」
穣子「自覚あるんだ」
静葉「いいから続けなさい!」
穣子「この季節、上の口で食べるものと言えば――」
静葉「上のっていうのいらない! 口だけで十分!」
穣子「この季節、やっぱり焼き芋が美味しいですよね」
静葉「まあまあ、そうですね」
穣子「実は私、副業で焼き芋屋やってましてね」
静葉「残念な神様ですね」
穣子「みなさん、焼き芋が美味しいんですよ」
静葉「はいはい」
穣子「今の時期、焼き芋を食べるしかないですよね」
静葉「ええ、まあ」
穣子「私、焼き芋屋もやってるんですよ」
静葉「ちょちょ、待って。穣子」
穣子「はい?」
静葉「へたくそか! 漫才通して焼き芋セールスするにしても、同じような台詞繰り返してどうするの!」
穣子「高度なステマ」
静葉「そういうのステマと言わない! 露骨に売りたい欲求が丸見えじゃないの」
穣子「最近、売り上げがさっぱり伸びなくて困ってるのよね」
静葉「焼き芋の季節なのに?」
穣子「そう。スカーレット姉妹がやってる有料献血よりも売れてない」
静葉「有料献血!? あの人たち、そんな商売やってんの!? 血を採った上にお金まで取るなんて、奴ら鬼か」
穣子「吸血鬼ですからね。なんかそういう性癖の常連がいるみたい。幼女に金出して吸わせたいっていう」
静葉「どっちも500歳オーバー!」
穣子「そんな商売は上手くいってるのに、うちの焼き芋が売れないのは納得いかない!」
静葉「焼き芋の季節に焼き芋が売れないってことは、穣子に問題があるんじゃない?」
穣子「私に?」
静葉「そうそう。接客とかちゃんとしてますか?」
穣子「してますよ! 私生まれてこのかた、接客のことしか考えたことない!」
静葉「接客のことしかって、逆に不安になる表現ですね。だったらいつもやってる接客、いまここでやってみてくださいよ。大丈夫かどうかチェックしてあげるから」
穣子「そりゃありがてぇ、恩に着るべ」
静葉「いきなり芋臭くならないで。いつも通りでお願いしますね」
穣子「コンコンコン! すみませーん! NHKの集金に来ましたー! レティさーん? いるのわかってるんですよ? レティさーん?」
静葉「待ちなさい!」
穣子「え。まだ入りですよ?」
静葉「そのジェスチャーはなに?」
穣子「ドアをたたいてる」
静葉「手に持ってるのは?」
穣子「焼き芋」
静葉「NHKの集金ってなに?」
穣子「そう言った方がお客さん出てきてくれると思って」
静葉「レティさん?」
穣子「冬の忘れ物」
静葉「あなた、いつも、焼き芋を訪問販売してるの!?」
穣子「そうですよ」
静葉「それ地方新聞の売り方。穣子、焼き芋屋さんって知ってる? 普通は人通りの多い道端に店舗構えたり、屋台で売り歩いたりするもんですよ。焼き芋持って一軒一軒回るのは効率悪すぎ」
穣子「ああ、なるほどね」
静葉「しかも『NHKの集金』って嘘、今の時代、逆効果ですよ。仮に出てきてくれても、録画されて動画アップロードされて、『ぶっ壊す』ネタにされますよ」
穣子「ぶっ壊すの?」
静葉「拾うな! 続けて続けて」
穣子「レティさん、こないだドンキで格安液晶テレビ買ったでしょう? 調べはついてるんで――」
静葉「集金の続きじゃない! 焼き芋売りの続きをやりなさいって言ってるんですよ。レティがドンキ行ってたとか、バラしてやるな」
穣子「ちょっとどうすればいいかわかんないんですよね」
静葉「焼き芋屋さん知らない? 『い~しや~きいも~♪』って売り歩くスタイル」
穣子「ああ! 見たことある! あれが焼き芋屋だったんですね」
静葉「焼き芋屋以外の何だと思ってたんですか。石焼き芋ってハッキリ言ってますよ」
穣子「おっけー、それでは気を取り直して……んっ、んっ、かっ、かっ、ま~ま~♪」
静葉「そんな喉ならして発声練習するようなものでもないと思いますが……」
穣子「まーまーまー♪」
静葉「……」
穣子「まーまーまー!!」
静葉「さっさとやりなさい!」
穣子「た~けや~、さお~だけ~♪」
静葉「待てコラ!」
穣子「なに、いきなり止めて。口悪いし」
静葉「いきなり変わってるからよ! それさおだけ屋! たしかに騒音仲間だけど」
穣子「騒音仲間って」
静葉「焼き芋屋さんでお願いします」
穣子「た~まや~、たま~だけ~♪」
静葉「たけやに引っ張られすぎ! なに!? たまや!? 花火か爆弾でも売ってるのか!? 捕まるよ! 焼き芋屋! 石焼き芋! ちゃんと思い出して!」
穣子「い~しや~、いし~だけ~♪」
静葉「墓石売りか!? 石しか売ってないのか!? でも、近づいてきてるよ」
穣子「い~しや~、焼く~だけ~♪」
静葉「惜しい! 惜しいけど、芋が足りない! 石焼いただけはただのプレート!」
穣子「い~もや~、いし~やき~♪」
静葉「そうそれ、やっと石焼き芋にたどり着きましたね。……じゃないですよ!? さおだけ屋のメロディに石焼き芋をのっける練習じゃないんですよ!!」
穣子「ごめん静葉、どんなだっけ焼き芋の歌」
静葉「石焼き芋のメロディ忘れる人初めて見ましたよ!」
穣子「ちょっと歌ってみて」
静葉「い~しや~きいも~♪」
穣子「ああ、そっちじゃなくて。童謡の方」
静葉「やっきいもやっきいもおなかがグー♪ ……って、なんでこのタイミングでグーチーパー!?」
穣子「ちょっとど忘れしちゃって」
静葉「いま必要ないでしょ! 穣子! 焼き芋売りの練習! 接客見てあげるって言ってるのに、全然接客までいかない!! ほかほかあちちのち、やってる場合じゃないよ!」
穣子「ほかほかって繰り返すんじゃなかったっけ?」
静葉「グーチーパーはいいから!! 石焼き芋!! ちゃんと売りに来なさい!」
穣子「い~しや~きいも~♪」
静葉「すみませーん。焼き芋ふたつください」
穣子「え!? ふたつでいいんですか」
静葉「ふたつでいいですよ。ひとりで食べますからね」
穣子「さっきのお客さんはひとりで20買っていきましたよ」
静葉「にじゅう!? どんな大食らいよ!?」
穣子「チルノ」
静葉「溶けるわ!」
穣子「冥界の亡霊」
静葉「50個でも足りないわ!」
穣子「博麗の巫女」
静葉「1個も買えないでしょ!」
穣子「1個も買えないの!?」
静葉「穣子、バレバレの嘘で購買意欲を駆り立てようとするのはやめましょうよ。1人分の相場はひとつかふたつですよ。焼き芋ふたつ、お願いしますね」
穣子「へい、お待ち!」
静葉「大将か!」
穣子「ご注文のぶどう二粒!」
静葉「焼き芋は!? なんでよ!? ぶどう!? 芋は!?」
穣子「え、焼き芋ってぶどうでしょ?」
静葉「あんた焼き芋知らないのか! いい加減にして!」
穣子「どうもありがとうございました」
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