※ネタバレ及び主観・憶測・妄想を含みます。未視聴の方はご注意下さい。 



一組目: 見取り図

キャラクター:8
流れ:7
構成:7
笑い:7
世界観:8

87点

「しゃっくー」「勾玉ちゃうん?」ツッコミの言葉選びがステキだと思います
「お湯をかけること、デートって言う?」がピーク
ダーリン→おんどれ→社長、呼び方を徐々に変えるボケはそれぞれ回収が早い気がします。最初の「ダーリン」の時点ですでに「おかしすぎる」状態なのももったいないと思います。おかげでボケが並列的に見える
逆に、スダユリコは終盤まで引っ張りすぎかな……
「呼び方がおかしい」ボケはしばらく引っ張っても面白いけど、「架空の人物名」ボケは引っ張ったところで、観客の違和を増大させるだけで終盤の爆発が見込めない
筋振りと回収のタイミングは改善の余地があると思いました
好きな型の漫才です



二組目: スーパーマラドーナ

キャラクター:9
流れ:7
構成:8
笑い:8
世界観:9

91点

コント入った瞬間。「ピーン」「ガチャ」「早いな」ここのテンポ感がステキです
「それはボクに聞いてみないとわからないでしょ?」が一番好き
「良い人の振りして実は恐ろしい人」をツッコませる。サイコパス合戦の世界観はとても素晴らしいのですが、コント中ツッコミ側の行動原理がいまいち掴みづらかったのが惜しいです
いきなり電気コードで殺そうとする展開は「?」。ここは「良い人の振りして実は恐ろしい人」なりの合理性が欲しかった。「殺そうとする」がボケとして機能するなら唐突でもいいが、ツッコミが主導しているはずのストーリー展開なので、「『良い人の振りして実は恐ろしい人』がなぜ怖いのか?」をきちんと言語化して観客と共有する必要があったと思います
アゴにひっかかってるボケは好き



三組目: かまいたち

キャラクター:9
流れ:9
構成:8
笑い:9
世界観:9

94点

もしもタイムマシーンがあったらどうするか?
「ポイントカードを作る」vs「愛の告白をする」
ボケ側が「ポイントカードを作る」ことの優位性を示すために、理屈をこね正論のようにまくしたてる
終盤ツッコミ側の反論が負けそうになる展開がとても楽しい
とても良いネタなんですが、オチで唐突にマイケルジャクソンやるのは、締まりが悪いように感じてしまう



四組目:ジャルジャル 

キャラクター:7
流れ:8
構成:10
笑い:7
世界観:9

91点

国名わけっこゲーム
昨年のピンポンパンゲーム同様、しつこさで笑いを増大させていくタイプのネタ
後半の発展は非常にわかりやすく明快。見事な構成だと思います
しかし、個人的な意見を言うと、リズム変えちゃうと「しつこさの笑い」は逃げちゃう気がする……



五組目: ギャロップ

キャラクター:8
流れ:7
構成:7
笑い:6
世界観:7

85点

「4対4のコンパ。代わりにいって欲しい」という設定はありきたりには思えるが、堅い構成で安心して見られました
「お前がよく行こうと思ったな」は序盤からずっと見え続けているのがもったいないかも……
堅いだけに、観客側がツッコミを先回りして読めてしまうのが難点だと思います
見取り図の「勾玉」「お湯をかける」のような、ほんの少しでもひねった笑いが欲しかったです



六組目: ゆにばーす

キャラクター:8
流れ:6
構成:6
笑い:6
世界観:7

83点

「台本に『激し目にツッコむ』と書いてあるからツッコみました」というように見えてしまっているのが辛いです。ローランド・エメリッヒのパニック映画のような「コレはこういうモノ」感がある
ツッコミの場所が最初から決まっているということは、漫才中はバレないようにやっていただきたいもの
コントの入りはボケ側からはじまったのだから、コント中主導権はボケ側にあるべきです
「遠心力無視」のボケはかなり楽しいのに、「遠心力合わせろ」ってツッコミ側が指摘するのは、軸がぶれてるように感じちゃう。ボケ側が遠心力をツッコミ側に強要する、という方が自然な気がする。「遠心力合わせ」の部分はこれだけで一本ネタができそうなほど素晴らしい素材だと思います
「カップルに見られたくない」から始まったのに、オチで「ロケは無理」「MCすれば良い」は違和感



七組目: ミキ

キャラクター:8
流れ:7
構成:8
笑い:7
世界観:7

87点

「怒らんと聞いて欲しい」「そう言われると怒りたくなる」
ここ、いきなりツッコミ側が喧嘩腰なことに若干引いてしまった
ボケ側が、ツッコミ側をジャニーズJr.に入れようと説得する、構図が楽しい
「イケメンしか入れないんですか?」「そーです!」ここ好き
ただ、ジャニーズJr.ありきのネタなんだよなぁ……というもやもやがずっとあった
しかし、オチ前、実は兄ちゃんの小さい頃の夢がスマップという種明かし。ここで構成点を上げました



八組目: トム・ブラウン

キャラクター:9
流れ:5
構成:5
笑い:6
世界観:9

84点

ケンタッキーを骨ごと飲み込む人が、サザエさんの中島君を5人合体させて、最強のナカジマックスを作ろうとする
ごり押しで楽しいし好きだけど、M-1ネタじゃないと思う



九組目: 霜降り明星

キャラクター:10
流れ:9
構成:8
笑い:9
世界観:10

96点

ボケの演技力とツッコミの説明力の勝利
「静止画ベースのたとえ」で心掴まれると、後はつるべ打ちのように笑いが連続するので飽きない
リアス式海岸の着眼点がステキ
コント仕掛けの舞台を敷いておいて、
異様なボケ→強烈な説明ツッコミ
このシステムがすごい



十組目: 和牛

キャラクター:10
流れ:7
構成:9
笑い:8
世界観:9

93点

ゾンビに感染したら殺してくれる?
ファンタジー設定を漫才に組み入れようとすると、リアリティラインの設定が難しくて難解になったり稚拙になったりするリスクがあるなか、見事にネタを完成させている
何を以て感染とするか、ここをしっかり言語化して観客と共有することで、終盤のたたみかけが利いてくる仕掛け



最終決戦一組目: ジャルジャル

キャラクター:8
流れ:9
構成:9
笑い:9
世界観:9

94点

去年の予選から何度も見た決めポーズネタ。自己主張合戦が楽しい。しつこい系のネタではあるが、中盤以降の展開で変化を加えてダレないように工夫している。「正気か!」を入れるタイミングがベスト
「膝の軟骨縮めてるだけ」がずっと好き



最終決戦二組目: 和牛

キャラクター:9
流れ:8
構成:10
笑い:8
世界観:9

94点

完成度がむちゃくちゃ高いネタ。これ以上錬磨するのは困難なレベルまできていると思います
無言を笑いに昇華させたオチの展開は感嘆するしかない
「防災訓練は防災訓練が今日ありますって教えてくれるわ」



最終決戦三組目: 霜降り明星

キャラクター:10
流れ:9
構成:7
笑い:9
世界観:8

93点

笑いの幕の内弁当。疾走感がすごい
ツッコミでどっかんどっかんウケるのが気持ち良い
「ポエム!」三文字の破壊力がバルス級



※追記
霜降り明星は、楽しくずっと見ていられる漫才。底が知れず、可能性が見えるという点では、2002年の笑い飯のパン工場を彷彿とさせる。それゆえ、2019年M-1で優勝するところが見たかったのが本音
ネタの完成度なら和牛がピカイチだったと思います









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